【症例報告】 「早く動かしたい!」 肩関節脱臼後 S.Nさん バスケットボール 中学2年生 女子
こんにちは、伊藤です。
【症例報告】
「早く動かしたい!」
肩関節脱臼後 S.Nさん
バスケットボール 中2 女子
受傷後12日目(3週間の固定中)に来院 ↓
(今回は2回目の脱臼)
前回は
5か月前に体育のバレーで
アタックを打っていて
右肩関節前方脱臼&骨折
今回は
部活動のバスケットボールで
ボールカットしようとして
ボールに腕を持っていかれて受傷
病院では脱臼を整復後
「3週間固定して
あとは徐々に動かしてください」
と言われて終了…
新人戦も迫っておりNさんが
「今回は痛みがないから早く動かしたい」
ということで
お母さんが調べてくれて来院
正面から見ると
上腕骨と肩甲骨の間(肩関節)が
くぼんで見える
横から見ると
上腕骨が前方にあり
肩甲骨の肩峰がくっきりと見える
脱臼する前から
「肩(肩峰)が出てる~」と
友達と話していたよう
もともと脱臼しやすい位置に
なっていたのかもしれません
つまり今回の治療の目的は
① 動かせるようになること(可動域を広げる)
② 再脱臼を防ぐこと(脱臼しにくい位置に戻すこと)
とNさんとお母さんに説明
まずは①の治療
前方から腕を挙げると
横から腕を挙げると
固定していたことと
外れるんじゃないかという不安から
最初はこれが精一杯((+_+))
それではほぐしていきます
揉まれたところが
赤くなってますね~(^_^;)
だいぶ挙げられるように
なってきました
さらに肩甲骨の動きを
良くすると…
ニッコリ(●^o^●)
三角巾はいらないね♪♪
<2診目(受傷後16日)>
部活でちょっとだけ使ってみる
シュートを打つときに
肩がひっかかる感じ
日常生活では固定はしなくても
不安感なし
この日は肩のひっかかりを取り
② 再脱臼防止にむけた
棘上筋のエクササイズを行う
1回だけじゃ効き目がないので
・棘上筋のエクササイズ
・胸筋のストレッチ
を宿題にして終了
<3診目(受傷後24日)>
新人戦まであと1週間
部活では接触プレーを禁止されている
(Nさんはやれる!と自信ありだが
監督のOKがでない…)
肩関節の状態は
上腕骨と肩甲骨の間に
棘上筋の筋線維が触れるように
なってきた
エクササイズの成果が
出てる出てる!
最初と比較すると
肩峰は出ているが
姿勢が変わってきた
Nさんいわく
「肩が後ろに入ってきた」
肩関節にはまってきた感じかな(^_-)-☆
本人もやる気満々なので
あとは監督に大丈夫なところを
見せつけるだけ!
後日電話で話しをきくと…
「試合はサポーターをつけて
プレーできた(*^-^*)」
ほんとはサポーター取って
やりたかったね…(>_<)
まだ監督のOKは出なかったか。。
エクササイズを続けて
思いっきりプレーできるように
頑張って行きましょう!
症例の掲載および
同じチーム(学校)の
I.Mくんのご紹介
ありがとうございました!