【症例報告】「1週間後大会なので早く治してほしい」 右足関節捻挫 Hさん 女子大生 ラクロス

【症例報告】

「1週間後大会なので
早く治してほしい」

右足関節捻挫
Hさん 女子大生 ラクロス

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まずは
ざっくり
その場で痛みをとって
不安感を
取ってあげることが
こういった症例に大切なこと。

即効性が出せる
当院では
当たり前の仕事です。

いわゆる
「内反捻挫」と言われる

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このような状態になって
右外くるぶしの
前下方に圧痛・腫脹あり。

10月4日(木)
学校のグランドで
受傷後
学校近所の整形外科で
プライトンで作った
足関節を両側から挟むような
U字型シーネと
厚手の伸縮包帯で巻かれて来院。

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自分で外して
アイシングはしてねと言われていたようで
まずまず良心的な整形外科さんでホットする。

ドクターいわく
固定は1週間
全治3週間なんだそう。

本日14日付けで
もう固定は
10日してることになる。

診断することが仕事になってて
治すことが仕事になってないんだけど
このドクター
わかってんのかな?

当院では

①痛みが出ず
出来ることと
痛くて出来ないことを
スクリーニングする。

②過度にかばいすぎないように
または
過度に使いすぎないように
患者さんの性格に応じて
言葉を選んで指導する。

③通院期間中
もし痛くなってしまった時の
対処法に関して
指導しておく。

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後面の
腫脹もまずまず。

右側の方が
アキレス腱が浮いてないでしょう。

つまり
腫れてるってこと。

患者さんは
自分の足が
後ろから見たらどうなってるかは
わからない。

私はカメラで撮って見せてあげます。

こんなだよって。

こういう状態を見て
「炎症があるから安静ね。」
ちゅーのが
素人さん。

つーか
ほとんどの医療関係者が
この部類。

炎症があろうがなかろうが
症状が軽減すべく
積極的に掌を加えるのが
わたし流。

もち
痛いところは触らずに。

しゃがむことは
ちと違和感あり。

小走りは大丈夫。

その場でジャンプは
ちょっと怖くて
思いっきりは出来ないものの
出来てはいる状態。

まずは
右下肢に
PNFストレッチ。


待合室まで歩いてソファにかけて
また戻ってきてもらい
しゃがむ
小走り
ジャンプ
をチェック。

「ん?ん?軽いかな?」

うつ伏せでベッドに寝てもらい
右下肢のマッサージ。

でチェック。

「軽い!違います!!!」

んじゃ
歩くのは
大丈夫でしょ。

だから
こんな装具は外して
な~んもなしで
一日過ごしてみて。

初回は
がっちり固定しなくても
最低限の固定で
大丈夫と自信をつけてもらい
安心してもらうこと
また
そうすることによって
高まるリスクに対して
注意してほしいことを
指導する。

固定し動かせないことで
また過度にかばってしまうことで
患部周りの筋肉が
硬くなってしまうことを
防ぐことで
筋肉が柔軟に保たれ
血行が確保され
治癒促進に傾いていく。

がっちり固定し
安静にする場合も
骨折などの症例によっては
もちろんありますが
それでは
最低限の血行しか保たれず
治癒スピードも程々なんです。

大事なことは
痛くない角度
痛くない範囲で
動かすからこそ
筋肉のポンプ作用で
血行が保たれ
また血液が
酸素や養分を運び
炎症物質・老廃物などを
運び去ってくれるからこその
治癒促進なんです。

もちろん
再負傷するという
リスクはある。

ただ
よその医療機関から
当院に来院される
患者さんの固定方法を
見てみると

「オイオイ!
巻きすぎじゃねえか!」

「患者さんの
スケジュール・都合を
十二分に配慮したのかな?」

「こんなに巻いちゃったら
外しても
関節が
カチンコチンで
動かねーじゃねえか!」

「そのカチンコチンのままだと
また捻じった時
以前より硬い分
より痛めやすくなっちゃうじゃんか!」

「結果
治癒まで
時間も金もかかんじゃねーか!」

「自分の身内にも
こうやってやんのかなー?」

と思うこと度々。

プロだったら
教科書通りではない
その患者さんに最もフィットした
治療法で
できるだけ早く治して
ご卒業していただくよう
でなければならないじゃないのかな?

Kent-lacrosse

15日
2診目

学校の
階段がちょっと
気になったけど
大丈夫でしたとのこと。


今日の練習は
筋トレメイン。

でも明後日の練習は
グランドに出たいそう。

今回は
マッサージ+PNFストレッチ後に
テーピング。

いよいよ
練習に向け
積極的に
動いてもらいます。

足首を内側に捻ると痛いので
内側から
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外側に向けて
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スターアップという
テーピングをする。
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こういうベクトルが働くことで
内側に捻れにくくなる。

だから
痛くならない。

でもって
歩いたり
走ったり
足首を
前後に動かすことを
邪魔しないような巻き方。

もし当日
痛くなったら
すぐアイシングだよ。
とお話する。

17日
4診目

2日後
練習後に見えて
「先輩に
「えっ?もう大丈夫なの!?」
て言われちゃいましたけど
動けました」とのこと。

でしょでしょ
先輩もびっくりの
治癒力だよ
Hさん
(^_^)

こういう
物怖じしない
やる気満々の方は
治癒力も良い。

「でもチームのトレーナーに
「あんた4年間棒に振るつもり!」
って言われて
日曜日出れないかもしれません。。。」

「そのトレーナーさん
出る出ないの権限あんの?」

「いや、キャプテンが決めます。
でも先輩達が
そのやり取りを聞いてるんで
出してもらえなくなりそう。。。」

泣きそうなHさん

「そのトレーナーさんに
大丈夫やれますよって
お電話かお手紙書いてあげようか?
ただ、僕見たいのが割って入ると
へそ曲げちゃう方もいるからなぁ。」

「う~ん、大丈夫です。。。」

ゲーム前日の
20日
7診目
「やっぱダメでした。。。」

「そうか
すっかり良くなったのに
残念だね。
でも来月1年生の大会が
あるんでしょ。
そこで目一杯暴れようか!」

21日
8診目
ゲームには出られなかったけど
もうすっかり良くなった
Hさん。

「今度は腰を診て下さい。」

「かばってて痛くなっちゃったかな?」

脚の問題を早く治さないと
かばってる
腰にきます。

当院に見えて
足は結局
1週間で良くなったね
(^O^)/

よその医療機関で
なかなか治らない方
ぜひ我々に診させて
下さいね。

即効で治しますヨ。