【症例報告】①「脛骨の開放骨折後、足首が曲がりません! 右足関節拘縮」N.Aさん 40代女性会社員 競技スキー
2015.4.8
こんばんは
院長 みやもとです。
今週も
水~土
0時と(医療系ネタ)
12時に(プライベートネタ)
8回アップします。
【症例報告】
「脛骨の開放骨折後、足首が曲がりません!
右足関節拘縮」
N.Aさん
40代女性会社員
競技スキー
わざわざ
神奈川県川崎市から
ご主人様と治療にいらっしゃる
N.Aさんからお電話。
「先生
スキーで骨折して
骨はくっ付き始めてるんですけど
足首が曲がんなくて。」
「では直接診せて下さい。」
【初診 3/28】
旦那さんと車で来院。
松葉つえをついている。
長野県のスキー場の
常設の競技スキー練習バーンで
トレーニング中
ポールに突っ込み過ぎて
転倒し
記憶が無くなる。
その後
仲間の方が
パトロールを呼び
ブーツを脱ぐと
開放性骨折。
開放性骨折とは
皮下から
骨片が飛び出した骨折のこと。
〈これを複雑骨折と呼びますが
多くの素人さんがおっしゃる
複雑骨折は
「骨片がバラバラになった粉砕骨折」
と混同されているようです。
分かりづらい日本語です。〉
脛骨・腓骨とも
骨折しており
皮下内でボルト固定。
6週経って
ほぼくっ付いて
今回の運びとなった。
【治療前 足関節屈曲】
【治療前 正座】
【治療前 女の子座り】
右の患側は
腫脹があるため
しわが少ない。
右下肢全体に
マッサージ&PNFストレッチ。
【鍼治療 下腿後面】
3寸鍼(9cm)で
下腿からすねへ透刺。
すねの皮膚に
鍼の先が当たってる。
このくらいの長さです。
当院では
特注の5寸(15cm)の鍼も
スタンバイしてます。
筋肉がカチコチだと
鍼が曲がっちゃう。。。
【治療後足関節屈曲】
「変わってる!」
【治療後 女の子座り】
「少し楽です。」
【2診目 4/4】
「いかがですか?」
「劇的!劇的!」
うれしそうなN.Aさん。
「いや~良かった!
心配でしたよ~。」
「今日は電車で来れましたから。
それにしても劇的!」
「劇的!」を連発する
N.Aさん。
ホッとする瞬間です。
【2診目 治療前 足関節屈曲】
「ほらっ!だいぶいくようになりました。」
わずかだが
この違いは
ギプスなどして
足関節を直角に
固定された方でないと
分からないだろう。
足関節が固まると
階段の降りが
めっちゃ苦しいか
一段一段になっちゃう。
【2診目 治療前 正座】
「これはもう平気。」
【2診目 治療前 女の子座り】
「だいぶ楽です!」
わたしは
ただ揉んでるだけじゃない。
筋肉の硬さの
変化を診ながら
治療してる。
今回は
下腿内側が
硬く感じる。
当然この感じは
毎回違う。
マッサージの刺激は
表層から緩んでくるもので
表層が緩んでくると
深層の硬さがより表れてくる。
触った感じも違ってくる。
下腿内側に鍼治療。
鍼治療は
深いところにダイレクトに
鍼先を持ってって
緩めることができる。
中足骨間も。
今回は透刺せず
前脛骨筋部
腓骨筋に刺鍼。
「病院のリハビリ
全然意味ない!」
「その方はどの辺診てるの?」
「骨折したところです。」
「それじゃあ治んないよ。
俺らより勉強してんだけどなぁ。
では
青竹踏みと爪先立ち
よーくしといて。
片あし爪先立ち出来る?」
「それはダメなんです。」
「キッチリ骨が付いたらまた
別メニュー考えときますね。」
拘縮した足を
早く緩めないと
2次的な
転倒のリスクが高まる。
また
脚は二本で一つ。
必ず
反対側の健側が
患側をかばう。
健側の足に何かが起きたり
腰にきたりもするかもしれない。
一般的な
医療機関のリハビリで
治んない方は
お早めに診せて下さいね。
それにしても
また次回
N.Aさんは
ボーダー柄なのだろうか?
わたしは2診目の日
セントジェームス
でしたけどもネ。。。
(^_-)-☆