【症例報告】「左人差し指第二関節脱臼後、指が曲がりません!」I.Sさん 50代男性教員
こんばんは
院長 みやもとです。
「症例報告」とは
通常
うまく治ったお話なのだが
今日は
うまく治せなかったお話。
【症例報告】
「左人差し指第二関節脱臼後
指が曲がりません!」
I.Sさん
50代男性教員
ランニング中に
転倒し
ついた左人差し指第二関節を
脱臼。
整形外科にて整復・固定。
以後腫れが引かず
関節が曲がらなく
近所の整骨院に通われるも
改善しない。
先日
山崎の捻挫の治療で
即効性があった
奥様の会社の
同僚さんからの
ご紹介で来院。
【初診】
伊藤先生
60分治療
ほとんど変化なし。
【2診目】
院長
60分治療。
臀部から背部
左上肢全体をもみほぐす。
指を屈曲位で
テーピング固定し
そのままマッサージ。
2指に直結する筋群に
鍼治療。
さらに刺絡も。
直後効果は
。。。
【治療前】
【治療後】
前腕のあるところに
鍼治療+刺絡。
【治療前】
【治療後】
ご自身での
指のストレッチ
屈曲位のまま
テーピング固定を
指導。
【3診目】
院長
60分治療
「全く変わらない!
指のストレッチ
テーピング固定は
3日したけど
腫れがひどくなって
中止したよ。」
今回は
指の側面を意識して
マッサージと刺絡。
【4診目】
院長
60分治療
指の治療をせず
腰の治療。
【5診目】
院長
60分治療
「1mmも変化ない!
先生
セカンドオピニオン
取って来てみるよ。」
「申し訳ありません。
忘年会が心配です。」
「いや先生
まぁ指は
そのうち良くなるでしょ。
忘年会で
ギター弾くんだけど
まぁ
何とかなるよ。
今度はまた身体全体も
診てもらうよ。
マラソン大会も近いし。」
1月28日(水)
I.Sさんに
お電話した。
「こんにちは
あれからいかがですか?」
「別な病院に行ったけど
レントゲンとって
異常なし。
自分でゴシゴシ揉んでるよ。
忘年会はおかげさまで
楽しかったよ。」
「それは良かったですね。
みそぎと言っては何ですが
今回の治療を
『うまくいかなかった
症例報告』として
ブログに上げさせて
いただきたいのですが。
よろしいですか?」
「あぁ、いいよ。
また診てもらおうと思うんだ。」
「ありがとうございます!」
どの治療家も
早くベテランに
なりたいと願う。
どの患者さんも
ベテランの先生に
診てもらいたいと願う。
治療行為の成功からも
ベテランに近づける。
がしかし
明らかに失敗してしまった
治療行為からしか
真摯に反省し
今までの治療を
組み立て直し
新しい治療技術の
確立には至らない。
治せもしないのに
患者さんから
お金も
お時間も
いただかなければ
ならない。
何とも情けなく
悔しく
お恥ずかしい。
I.Sさん
この度は
このような症例報告になってしまい
申し訳ございません。
また
症例報告の掲載を
快諾くださいまして
誠にありがとうございます。