【症例報告】 出っ尻 (でっちり) プロバレエダンサーの治療
2014.2.6
【症例報告】
「あたし出っ尻なんです、昔から。」
H.Cさん
30代
プロバレエダンサー
お子さん二人
もう何度か治療に見えている。
「以前にもお話ししたんですけど
腰椎ひとつひとつが
曲がっていかない
(反っていかない)
感じなんですよ。」
「出っ尻」とは
このような状態をいう。
骨盤が前傾し
お尻がプリッとした感じになる。
もともと
女性の方が
子どもの頃から
骨盤は前傾気味なので
全身の柔軟性があることは
もちろんのこと
立位体前屈がし易い
のだと思う。
クラシックバレエは
股関節の屈曲時に
(脚を前に上げる時)
大腿直筋は使わずに
腸腰筋を使う。
よって
良く使う腸腰筋が硬くなったり
また
腸腰筋が使えずに
大腿直筋に頼っていると
大腿直筋も硬くなる。
これを繰り返していると
自然と骨盤は前傾し
出っ尻になっていく。
腸腰筋は
腰椎に付着しているので
強力に引っ張られて
腰椎の動きも悪くなるのだ。
本人は大の鍼嫌いらしく
随分悩まれたよう。
3寸・9㎝の長鍼を使う。
予告通りソケイ部から
下肢前面に
ズーンと響いて
驚かれた様子。
このようなストレッチをしてもらい
反り具合を確認してから
施術してもらったので
再確認をしてもらう。
「え!反れてる~!!」
腸腰筋が
響きと共に
緩んだからだ。
ね!
鍼してみて良かったでしょ?
(^O^)/
骨盤の前傾や後傾は
このようにも
ストレッチ出来る。
また
写真左は
右腸腰筋のストレッチ
ただ元々
柔軟性のある
バレエダンサーは
様々なストレッチが
容易に出来てしまい
もはや
コンディショニングを整えるのに
役だってなく
ただの
「ポージング」レベルに
なってしまっている。
逆に
私の様な身体の硬い
男性陣は
少し真面目に
ストレッチしただけで
身体が軽くなることを体感できる。
このような
バレエダンサー向けの
ペアストレッチや
ある方向にテンションを掛けながらの
強化ストレッチを
行っている。
興味のある方は
是非受けてみて下さい。
なお
出っ尻
骨盤前傾の方は
アラベスクが
しずらいハズですよ。
開業して
5年半。
いよいよ
プロバレエダンサーの方にも
満足していただける
ようになったみたいだ。
私はこれらのことを
すべて
今まで通ってくれた
クラシックバレエの
患者さんから
教わった。
患者さんが
ホントに
私の先生です。
ありがとうございます!
(^-^)