イチロー4000本安打の記事から

 

「そうは見えないかもしれないが 彼は いつも8分くらいの力でプレーしている。」

「身体のメンテナンスはもちろんのこと だから怪我をしない。」

新聞の記事で イチローのトレーナーは こう書いている。

そろそろ 「治りづらい患者さんの傾向」 をまとめて HPに載っけようと考えている。

当院にいらっしゃる 患者さんの多くは 頑張り屋さんで 一生懸命生きている方。

だから 身体の筋肉がカチンコチンで 様々な主訴を訴える。

また その中に 「力が抜けない方」 「力み癖のある方」 を良く見かける。

これでは 常に筋肉を硬くしてしまい 睡眠 入浴 治療 を受けて

筋肉が柔らかくなって 症状が和らいでも すぐにコリを作って 硬くなってしまい

また症状が元に戻ってしまう。

こういう方は 治療そのものを 医療機関に丸投げしていてもダメで

自分で 自分を治していく 工夫・努力も必要なのだと思う。

つまり ある一定レベルまで 何かが出来るようになったら

今度は 身体の力を抜きながら 同じパフォーマンスが出来るよう

身体の使い方を 工夫することが大事だと思う。

イイ意味で 「手抜き」しないと いつかガタがくる。

昭和の方のほとんどが 「がんばれ!」 「根性だ!」 「踏ん張れ!」 などと

足し算の努力を 教育されてきたんだと思う。

これらは あるレベルまでは 世界で通用したんだろう。

でも これからの教育は 「力を抜いて」 などと ある意味 引き算の努力をも 教えていくべきだと思う。

イチローを見て そう思う。

 

4:20 のバッティング 7:44 の盗塁 のシーンは面白い!

彼は 叩かれれば バットが落っこちるくらいの力でしか バットを握っていない。

インパクトの瞬間 ギュッと力を込める。 だから 様々な球筋への 対応が可能なのだ。

ガチガチに握って 構えていては 様々な球筋に しなやかに対応できないだろう。

一回目のフェイントはもちろん 左手でタッチに行くと見せかけて

右手でベースにタッチに行くところが さすがイチロー。

 

 

 

イチローとは同級生だ。

学生時代 母に 「あんたもちっとは見習いなさい!」

「母ちゃん、いくらなんでもそりゃ無理だ…。」

あれから時がたって 僕も今年40になる。

「一生懸命 8分で使う」 ことは

仕事や サーフィンを通じて ようやく分かってきたかもしれないなぁ。