【118】〖お昼のつぶやき〗ただ巻きゃいいってもんじゃない!
2024.3.1
先日
来院された
階段から転落し
足を捻挫された患者さんは
近所の接骨院を
受診し
湿布・厚紙・テーピング
包帯固定をされて
その後
骨に異常がないか
確認のため
近くの整形外科を受診。
異常はなく
ご家族の薦めで
当院へ。
まず固定をすべて
外した状態にして
歩行の確認。
ほぼ痛みなく歩ける状態。
つま先立ちで
疼痛が出現したり
圧痛(患部を押した痛み)
がある程度。
この後
手技で
この痛みの除去
可動域の拡大を狙うも
直後効果は
わかならいとのこと。
むしろ
固定が歩行の邪魔との訴えと
この程度の疼痛であれば
固定の意味がないと判断し
固定なしで
お帰りいただく。
その後も
固定なしの不安感もなく
疼痛・腫脹に関しては
順調なので
3診目以降は
ご自由に
心配なら見せに来て下さいと
お話しする。
その後
1度見えて
順調ですけど
一応診て欲しくて
来院しましたのこと。
この方
内出血がものすごく
見た目は派手でしたが
疼痛のレベル
腫脹も
落ち着いてきて
問題なさそう。
また
ズッコケないよう
お話して
お帰り下さいました。
この症例であれば
テーピングのみの固定でも
十分です。
むしろ
分厚い固定をすると
履ける靴に制限が出てしまうし
無理やり突っ込んで
履いていると
転倒などのリスクから
再負傷の可能性もあります。
この方は
当面お出かけのご予定もありませんし
患部に通勤以外で
負担をかけることもありません。
そもそも
歩行だけでは
痛みはほとんど出ません。
このような事を
加味された上での
固定法だったか
疑問が残ります。
ほかの医療機関から
当院にお見えになった方から
お伺いしていて
よーく思うことなのですが
その患者さんが
どんな仕事や
いつ出張があるかとか
どんな学校生活や
いつ試合があるかとか
お子さんは何人いて
いくつだとか
さらには
何階に住んでいるとか
通勤・通学で
車・電車・バス・自転車・徒歩の
いづれかをどれくらいかかるのかとか
生活されている背景を
しっかり把握した上での
固定強度・固定期間を
決定しないと
ホントただ巻いただけの
固定にしかなってないように
感じることがあります。
それこそ
どんな
骨折でも
捻挫でも
脱臼でも
ガッチリ固定して
ある期間ほっとけば
治ってます。
ひとりひとりの
患者さんに合わせた
プロとして
十分に吟味された治療法を
我々は
提案したいです。
一般的な医療機関は
足の捻挫であれば
湿布をして包帯などで固定します。
この方法ですと
痛みがとれ包帯を除去すると
関節が固くなっていて
機能的に動くというには
まだ治療時間が必要になり
結果的に実践復帰が遠のきます。
つまり
痛みの治療と
機能面の治療と
分けられている治療方法です。
「古傷が痛む」
「ギックリ腰を繰り返す」
ということがありますが
これは
痛みの治療が
痛みをとるだけで終わり
周辺の軟部組織(筋肉・靭帯)
に固さが残っていて
体調が悪くなったり
気候が悪くなると
痛みが出てくるものと
考えています。
痛みの治療で
何らかの固定をしたら
機能面の治療もしないと
関節が受傷前より
固くなってしまうこともあります。
これらは
薬や電気治療などでは
取れずらいでしょう。
当院のマッサージ治療や鍼治療は
急性症状の治療の
痛みをまず軽減し
機能面の治療に
早期に移ることで
治療時間の短縮はかり
「古傷化」もしくは
「慢性化」することを
防ぎます。
また
固定をするという
患者さんの治癒力頼りの
選択の前に
積極的に
症状が軽減する方法を
提案できるのは
我々の得意とするところです。
効くか効かないかは
やってみないとわかりませんが。