杖を持つより、転び方の練習をした方が良い?

杖 老人

ご年配の患者さんの治療をしていて
よーく思うことなのだけど

ちと
オーバーな表現ではあるが
「杖を持つより、転び方の練習をした方が良い」
のではないかと思う。

何かの原因で
杖を持とうとか思われるのだろうけど
仮に転びそうになったところで
果たして杖を持っていて
役にたつのだろうか?

転ぶのではないかと言う
不安感は紛れるのだろうけど
杖を持つことに慣れてしまうと
もはや杖頼りの身体と心は
転倒しかかった身体を
立て直すことが
不可能となると思う。

押し車

歩行器・押し車と言うもの。

これを押している
ご年配の方を見てると
めっちゃもたれかかって
つまづいたらそのまんま
前に転んじゃうような使い方をしている方と
余計な力が抜けて
スーと押している方といらっしゃる。

このような道具は
心も身体も
依存し過ぎちゃいけないんだと思う。

あくまで自分の身体があって
こういうものは
添え物でないと
いつまでたっても
良くなって行かないように思う。

スーと
押されている方は
このようなことが
理解できている方だと思う。

そもそも
ある程度の歳になったら
毎日
怪我をしない程度の柔らかいところ
布団の上とかで
転ぶ練習をしたらいいんだと思う。

 

 

前回り受け身

この図の様な
「前回り受け身」
でなくともいいけれど
普段から転んでいれば
いざ転んだ時も
身体が勝手に反応してくれるはずだ。

だから
子どもは良く転ぶけど
リカバリーも
上手だ。
我々はどうだろうか?

先日見えた
太極拳の先生は
車×自転車の交通事故の
自転車側だったにもかかわらず
その衝撃を
太極拳の型を
とっさに取ったことで
思いのほか
酷いケガにならずに
済んだようだ。

普段から身体を動かしている方は
やっぱ強いね。

先日の読売新聞朝刊に
「膝痛」についての
記事があったが
これまた
「筋力・筋トレ」的な内容で
閉口してしまう。

何度も言いますが
「筋力」ではなくて
「身体の使い方」を
鍛えることが大事なんですよ。

 

こういう記事を
書かれる方って
スポーツしたこと
無いんじゃない?
「筋力」だけで
人間のパフォーマンスって
変えられると思ってんだろうか?
丁度いい。
オリンピック見て
しっかり勉強しなさいよ。
当院で
治療を受けてらっしゃる
ご高齢の患者さんの
治療見たことありますか?もちろん
転び方の練習はしませんが
じっくり
いろんな歩き方の
練習をするんです。

左右の脚を
クロスさせたり

後ろ向きで歩いたり

かかとだけで歩いたり

ジャンプしながら
スキップしながら歩いたり

さらに
四股踏んだり
片足立ちしたり

こういうことを繰り返してると
自然とバランス感覚が
鍛えられて
歩き方に安定感が出て来ます。

すると
姿勢も良くなってくるのです。

このことを指摘して
褒めて差し上げると
ますます
頑張っちゃうって訳。

そして
今まで使ってた
杖は
添え物程度に
なって行くんですよ。