湿布

「冷湿布と温湿布とどちらがいいですか?」
よくある患者さんからの質問です。

結論は
「どちらでもかまいません。」

また
「湿布自体に、治す力はありません。」

「まともなアスリートであれば
湿布という処置はほとんど行わない。」
ということです。

湿布のベースは、冷湿布も温湿布も同じです。

冷には、メンソールなど
温には、カプサイシン(唐がらしエキス)など
が含まれています。

これによって
冷たく「感じ」たり
温かく「感じ」たりします。

人間の皮膚はとても敏感です。
何か辛い症状があるところに
冷たく「感じる」ものや
温かく「感じる」ものを当てると
その中のの辛さがまぎれるはずです。

つまり「まぎらわしている」だけです。

冷・温は
お好みで結構です。

気候や性差、年齢などによって
お好みは分かれるはずです。

でも、湿布貼ってたら良くなりましたよ。
そうおっしゃるかも知れません。

いやいや
あなたの身体の持つ
治癒力が治したと
わたしは思いますよ。

だって一年中身体に
湿布貼りまくっている
お年寄り見てると
治ってる気がしませんもの。

大事なことは「感じる」だけで
実際に
温度が上がっているわけでもなく
下がっているわけでもないということです。

実際はただの
「温感」「冷感」なだけです。

非常に
中途半端なものだと思いませんか?

本当に物理的な温度刺激を必要とするならば
本当に早く治したいならば
状況に応じて
「アイシング」するか
「入浴」することです。

ただ湿布のもつ
コンパクトで
患部を包んでくれる安心感
の良さはあると思います。

お札かお守りのようなものですね。