【症例報告】「捻挫を早く治して!」H.Mクン 高1男子 サッカー

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【症例報告】

「捻挫を早く治して!」

H.Mクン

高1男子 サッカー

サーカー歴9年。

トップ下

埼玉県川口市在住。

 

【初診時】

練習中に転倒し

左足関節を捻挫。

 

8日後

翌週水曜日の

練習に間に合わせて

木曜日の試合に出たい。

 

地元の接骨院に行かれ

治療を受けるも

当院のHPを検索され来院。

 

圧痛、腫脹ともに強く

著効が見られるか少し不安。

 

歩行時

足関節前面以外に痛み。

 

爪先立ち

しゃがむ

あぐら

正座

軽くジョグ

いづれも痛む。

 

これらを評価基準として

治療開始。

 

お約束の

下肢のあるところに

マッサージ・PNFストレッチをして

直後にチェックしてもらう。

 

歩行 内側〇 外側✕

爪先立ち 内側〇外側✕

しゃがむ✕

あぐら 内側✕ 外側〇

正座〇

軽くジョグ〇

 

横で見ていたお父さん

びっくり。

 

地元の接骨院で巻かれたテーピングが

何とも不思議な巻き方だったので

私のテーピングを試してもらう。

 

「玄関まで歩いて行って戻ってきて。」

 

Mクン
顔がニンマリ

 

「いいです!(#^.^#)」

 

「まだ腫れがひどいので

就寝前に必ず

アイシングを行ってください。

 

次回以降の治療の参考にしたいので

現段階で出来ることは

ソロソロやってください。

 

完全安静は毒ですから

この際

上半身を鍛えるのもいいね。

全身の血液をグルグル回してよ!」

【2診目】

経過は良好。

 

今回は前回出来なかった

別なアプローチを試みる。

 

その後のチェックも良好で

爪先立ち・軽いジョグはさらに〇。

 

ご両親とも

元サーファーということをお聞きし

盛り上がった。

 

その後

超音波治療器も

使用して治療する。

 

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患部に直接アプローチすると

めっちゃ痛いので

こういった機械で

患部自体にアプローチすることもある。

捻挫の治療で大事なこと。

 

「完全安静は毒」

 

患部を治すのは血液。

 

この血液の血行量を増すために

完全安静にはせず

必要最低限な固定をし

痛くない範囲で

動かすことが

早く治すコツ。

 

そのためには

即効性のある

当院のような治療法で

まず痛みの軽減と

可動域の拡大を行う。

 

これらが

どれほど効き目があるか

それはやってみないと

わからない。

 

それから

まだ痛みが出る動き中心に

最低限テーピングで制限する。

 

足関節を固定していても

足の指をガシガシ動かせば

指を動かす筋肉は

ふくらはぎまで伸びているので

ポンプ作用により

血行はグッと良くなる。

 

どんな素人でも

グルグル巻きにして

ある程度放っておけば

もちろん治すことはできる。

 

しかし

関節・筋肉はカチカチになり

筋力も低下してしまう。

 

そのカチカチの

関節・筋肉で

痛みがなくなったと

復帰すると

可動域が少なく

筋力も低下しているので

再負傷のリスクが高い。

 

多くの医療機関が

上記のような固定をし

「念のために」と

固定が強く

固定期間が長い。

 

ますます

関節・筋肉はカチカチになり

筋力も低下してしまう。

 

こういう仕事を

はたして

プロというのだろうか?

「診断することが仕事ではない

患部を一刻も早く変えることが

もっと大事な仕事」

 

多くの医療機関が

「診断」すること

「負傷名・治癒期間」を

まず声高に宣言することが

仕事になっていて

 

1秒でも早く

復帰させるために

気の利いた仕事をすることが

仕事になっていない。

 

当院の

初回の治療で

多くの方が

治療中・治療後のチェックで

「違います!」「痛くない!」と

おっしゃいます。

 

これは

ビョンビョン飛んで

治療院から出ていける

ということではない。

 

「明らかに変化している。」

ということで

「完治」したわけではない。

 

ただ

この治療を受けて

皆さん表情がホッとほころんで

次回の治療で

どれほど良くなるか楽しみ

そんなワクワクした顔になる。

 

初回の治療後の翌日

劇的に良くなっている方もいれば

少しづつ段階的に

良くなっていく方もいる。

 

「ケガの予後」を

正確に説明できれば

神と思う。

 

だからこそ

先に

「全治〇週間」と

言わないし

 

毎回我々が手を入れて

どれほど変化があるかを

楽しんでほしい。

 

今年も

様々な患者さんの

様々な期限に

ほぼ間に合わせている。

 

もちろんすべての患者さんが

期限までに

「完治」しているわけではない。

 

しかし例えば

テーピングとサポーターの合わせ技で

練習・試合に出てもらいながら

完治を目指したりしている。

 

そういった

様々な患者さんに合わせた

様々な工夫が大切。

 

だからこそただ単に

「全治〇週間」

ただ治るのを

ジーと待たせていることなぞ

治療ではないと

申し上げたい。

今日が期限の水曜日。

 

練習後に治療に来てくれた。

 

治療前に

院内で歩いたり

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 軽く蹴ったりして

チェックしてもらう。

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「Mクン

先生は

『炎症があるから休んで』

って言わないの。

きちっと動けるようにするのが

仕事だからね。

今日は動けて良かったね。

明日は大丈夫そう?」

 

「先生、俺もう全然大丈夫です。

今日もバッチリ動けたし

明日の試合も出してもらえます。」

 

 それはよかった。

この1週間ほど

わたしは緊張しっぱなし。

ホッとします!

(^-^)

 

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左はまだ足首の幅が

大きいです。

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左はアキレス腱が

浮いて見えません。

 

まだ

左足関節は

腫れている。

 

「まだ炎症があるからサッカーは無理ね。」

と言うのが

教科書しか知らない

ヤブ。

 

「そんな足で練習なんてしたら

どうなっても知らないよ!

安静にしてなさい!」

こう言われて

当院にやってきた患者さんもいる。

 

結局私が治療を引き受けて

想像以上によくなって

関係者を驚かせたこともある。

 

患者さんを前にして

まず手が出るのが

まともな医療関係者。

 

口が出るのが

半端な医療関係者

ともいえる。

受傷から2週間後

痛みはなくなり

練習試合を2試合やった

H.Mくんを治療し

これで終了となった。

 

お互い必死だから

いい結果になったね。

 

ありがとう

H.Mクン

(^^)/