「学んで思わざれば則ち罔し 思うて学ばざれば則ち殆し」

毎日勉強させていただいている 「新しい創傷治療」 

https://www.wound-treatment.jp/ からこんなトピック。

F君の指摘について深く考えてしまいました。
それは、

医者はガイドライン(エビデンス)のみを尊重し治療する。

ということです。
どうも「専門医」にその方向が強い気がします。
この病気はこうするのが正しいのだ、というルールが確立している感じです。
ここには、自分で理解し、考えるプロセスがありません。
医学部の教育方法がそうなってしまっているので、
医師になっても何の疑問もでないのでしょう。
医業でなく、他の業種でもルーチンな仕事はありますが、
ルーチンであってもケアレスミスがでることがあります。
作業に考えるプロセスがないから、やることだけしかできないので、
ちょっとなんかあると対処できなかったりします。
夏井先生の湿潤療法も、伝達された医師が、この時はこうやるんだな、だけではダメだと思うのです。
自分で、この怪我はこういう「機序」なのでこういう方法がなるほどいいのだな、
と納得しないと湿潤療法とて危ういと思うのです。
そして、そのような医者が結構いそうで恐ろしいです。
湿潤療法を実践する医者は、その専門ではない人が多いようなので、
逆になぜ?と考える人が多いような気はしますが。
また、このガイドラインだけで治療するなら、別に医学を勉強していなくてもできそうですね。
逆に、素人でも湿潤療法、糖質制限を理解していれば、
考えていない医者よりもよい結果をえることができるということです。

鋭いなぁ! 「学んで思わざれば則ち罔し 思うて学ばざれば則ち殆し」と孔子も弟子を諭しています。

先日 はじめて サーフィンの陸トレ講座に参加。
場所は、神田のオフィスビル。
以前から疑問に思ってたことがあって 「パドルする時、そんなに胸反んなくてもいいのに」
冷静に、あんまり反ると、板沈みませんかねえ?
「パドルする時、足は閉じなくてもいいのに」 自然に開いたほうが安定するし
パドルもしやすいと思うんだけどなあ。
「パドルの入水位置は決して遠くでなくても良さそう」
キャッチした水の重さを感じるのは肩くらいの位置。
肩から少し先くらいからの入水が効率良く感じるけどなあ。
サーフィンの HowTo本では お約束の 「胸を反れ」 「足は閉じて」 「遠くから水をつかんで」 パドル
でもなんか 違うんじゃないかと 感じていた。
それらの「常識」が なんか怪しいなあ と感じてた。
これらが 「そうそう、そうだよね!」と コーチと意気投合!
いわゆるサーフィン界の「都市伝説」 というか「常識」は
なんとなくみんなそうしてるから なんとなく先輩にそう言われたから
なんとなくショップではそうだからと なんとなく的なもんなんでしょ。
そう思っているからこそ ローカルでもなく 毎日海に入れるわけでもない
アラフォーの男が サーフィンがうまくなりたくて もんもんと考えている上達法を ぜひうまくなって証明したい。
僕はあるスポーツの専門家ではない。
指導者レベルでもない。
でも 特定のスポーツに精通した 患者さんを大変多く 診させていただいている。
そこで感じる スポーツの種目別 独特の常識。
 

翌日 太極拳の先生 Y先生の教室に参加。
「足の裏から体を動かす」 他のいかなるスポーツで 体を動かすとき

足の裏から動かせと 言われたことは 今まで一度もない。
でも今日 出来ていないなりにも このことで 非常にどっしりと またしっかりと 身体が使えている感じがわかる。
今まで いろんな動作が 「小手先」だったようにも 感じる。
このことは サーフィンにも 大いに使える 素晴らしい発見だと感じた。
『学んで思わざれば則(すなわ)ち罔(くら)し 思うて学ばざれば則ち殆(あやう)し』 

「学んでも考えなければ、[ものごとは]はっきりしない。

考えても学ばなければ、[独断におちいって]危険である」 

孔子 『論語』(金谷治訳注/岩波文庫)より

幸せのヒント 「学ぶこと/考えること」 より引用 本を読んだり、
人から教えてもらったりしても、 自分でよく考えて消化しないと なかなか自分のものにはなりません
自分に合うように取り入れないと、なかなか役に立ちません
自分で実践しないと、身につきません 自分の考えだけでは限界があります
偏った考え方をしてしまう危険性があります
大事な考えが抜け落ちているかもしれません
他(本や人など)に、もっといい考えがあるかもしれません
現在うまくいっていない人は、
「今自分に必要なのは、もっと外から学ぶことか、もっと自分でよく考えることか?」
と考えてみるといいかもしれません。

開業して 5年間 自分の治療院での仕事は

出来る限り自分の力だけで 解決しようと決めていた。
勉強会や 学会には出ず 治せない患者さんについて 自分なりに情報収集し

自分でアイデアを練って 治療法を開発してきた。
もっとも 他人のマネが 嫌いなだけなんだけども。
そして 今の自分は 5年前とは大違い。
それは開業時から 僕の右腕の 石渡先生が 一番よく知ってると思う。
ほぼどのような疾患でも 結果を残せるようになってきた。
時に一発で ピタッと治せることもあるし 時に全く歯が立たないこともあるけども。
来年からは もう少し外に足を伸ばして いろんなことを 体験、吸収してみようかな! (^_^)