【症例報告】 左肩関節脱臼 T.Kさん 20代

【症例報告】 左肩関節脱臼 T.Kさん 20代

近くのフィットネスクラブで ヨガをしている時 腕を横に広げていくような動作をして

左肩関節を前方脱臼。

  

一緒にされていた会員さんの中に 当院の患者さんが 何人かいらして

『まだ、たなごころなら空いてるよ。』と 紹介を受ける。

タオルとクリップで 三角巾をつくられて 痛そうに来院。

今まで オーストラリアで サーフィン(ロングボード)中に 2度脱臼を経験。 

 

初回は このように

  

水の入ったポリタンクを 患肢にぶら下げて 整復。

二度目は 麻酔の注射を打たれて 整復だったとか。

患側の手指に しびれなどの神経障害や 運動障害が無いことを確認し 整復操作に入る。

背臥位で ヒポクラテス法から試みるも 肩が引っ張られるようで 痛みが強くて無理。 

 

「うつ伏せならなれますよ。」 ではと 伏臥位(うつ伏せ)で 整復するも うまくいかない。

ならばと コッヘル法に変更し 整復を試みるも うまくはまらない。

  

ここで少し考える。。。 もういちど伏臥位になってもらい 再度ヒポクラテス法にトライ。

患側の腕を引くと 健側の肩が上がって来てしまうので

外間に健側の肩を押さえててもらい 再度整復を試みる。

すると 『ゴ・ゴ・ゴクッ』と 肩がはまって 整復完了。 「はぁ、痛くない!先生ありがとう!!」

「指がしびれてたり、動かないことはありませんか?」 「はい、大丈夫です。」

「しばらく、アイシングしますね。」

この後 23時30分まで 予約が埋まっていたので なんとか時間内に片付いて 正直ホッとする。

外間にも整復音が 患者さんの肩越しに 感じられたみたいだ。

いい経験になっただろう。 掲載許可をくださいました T.Kさん

ありがとうございました。 お大事にね (^o^)丿