個店の時代

2012年6月のある日この日 過去最高の来患数を記録。

表の空き時間を書きだした ホワイトボードを 書きかえる暇もないほどの 忙しさだった。

開業から五年経ち 開業時に 形にしたかったことがきちんと形になり

また 今まで継続していることを とてもうれしく思います。

独立開業を目指す時 よそにはない店にしようと決めていた。

とくに 60分以上のじっくり時間をかけ 内容重視の自費診療中心に 展開したいと考えた。

また 型どおり 電気をかけ 訳の分かんないクリームで 患部だけをスリスリし 湿布を貼る

即効性の無く 誰でもできそうな行為は 絶対にしないと決めていた。

やたら 挨拶の声だけでかくて 元気そうな雰囲気を 醸し出し 腕の無さをごまかす行為は 止めようと決めていた。

女性週刊誌とマンガは 絶対に置かないと決めていた。

「歳だから仕方がないよ。」 「練習は休んで。」と

こちらが治せない 都合のいい言い訳を 考えることもやめた。

患者さんが 来れる時間帯で 営業しようと考えた。

センスの無い 店舗の内外装は まっぴらごめん。

患者さんをご紹介いただいたら ちゃんとお礼状を出そうとも考えた。

そして 結果がすべて。

とくに 「治し」は 治療効果があるか 治療途中に確認しながら 進める治療スタイル。

この 踏み絵を踏み続けると 即効性が 否が応にも上がっていく。

治せなかったら 恥はかくは でもってお金は 頂戴しなきゃなんないんだから 必死でしょ。

私も石渡も 開業当初は 今から比べたら 全然。。。

でも この踏み絵を踏み続けること

また 人が治療していることを 盗むことを繰り返していると 格段に 腕は上がってくもんなんです。

多くの医療機関は このチェックを 省く事で プライドを保っている様だが

ただ 即効性が出せないから 「お大事に~。」って 返しちゃうんでしょ。

で次回見えたら 「いかがですか~?」

こんな患者さんの治癒力頼りの チキンライス野郎じゃ 腕上がんないよ!

「あえて困難な道を選ぶ」 誰が言ったか覚えてないけど 5年たって

お陰さまで 腕は格段に上がり また売り上げにおいても 年々増加している。

患者さんのうれしい声が聞きたい そう思ってやってきただけ。

これからも スパッと一発で 治せることもあるだろう。

ぜ~んぜん 歯がたたないこともあるだろう。

でも今までと何ら変わらない。

患者さんがすべて教えてくれている。

だから 長時間働き 出来る限り多くの経験を 積み上げていくことしかない。

また スタッフの成長も著しい。

ウカウカしてると 足元をすくわれる。

部下より下手なんてありえない。

常に考え 新しい技術を 生み出していく。

あらゆる患者さん あらゆる症例 あらゆる年代に 対応する力が求められる。

毎日 目の前の患者さんのために知恵を絞る。

絞ってもなくならないように また考える。

だから 自分も店も続いてゆくのだ。

ららぽーとなどの ショッピングモールに行くと おんなじような店 同じようなモノばかりで 飽き飽きしてくる。

私は皆が持っているものは持ちたくない。

ランキングなどで上位になるものに全く興味がない。

売れているから買うという発想はない。

分かる人には分かる キラリと光るモノが 個人的に好きだ。

そのようなモノを扱っている こだわりマスターの個人店 略して 「個店」の時代だと思う。

よーく探すと 自分の地元にも そんな店があったりする。

酒屋さん 魚屋さん 豆腐屋さん 蕎麦屋さん 焙煎コーヒー屋さん

ハンバーガー屋さん ステーキ屋さん らーめん屋さん

みなさん ちっちゃくても ぼくには無くてはならない 大事なお店だ。

決して マスコミには 出たりはしないが 実は分かる人には分かる こだわりの店。

私もそんな店になりたくて 今まで頑張って来た。

「ええっ!楽っ!」

「お店のデザイン いいですよね。」

「うそっ!痛くない!」

「このスリッパは どこのものですか?」

「表の看板おもしろいよね。」

「本がいっぱ~い!」

「トイレがきれい。」

先ほども 「娘の腕が良くなりました。」と お母さんから 差し入れをいただく。

皆さんに可愛がっていただけて 本当にうれしいです。

「何でこの様な店(のデザイン)なんですか?」 と言うご質問が ワーク&スタディの ブースでありました。

明日はそれについてお答えします。