萬み高橋 まんみたかはし ⑤



ここまで日本酒を 3種類ほど頼んで
最後は 白いんげん豆の練りきりと 抹茶でおしまい。
見た目は シンプル。
旬の味が 十分に引き出された料理。
ご主人さんとの会話も楽しい。
私「魚釣りにはいきますか?」
ご主人「いや行かない。山はよく行くけど。
花や草木を取ってくるんだ。」
元をたどると 萬みさんを紹介くださった
銀座木挽町のお寿司屋さんの ご主人の話になって。
ご主人「うん。彼はうまくいくよ。」
私「彼のどのようなところが うまくいくと思うのですか?」
ご主人「この世界はね 偏屈な奴が多いんだ。
作り方なんて 人に聞くもんじゃない。
そんなもん。でも彼は 聞いてくるよ。
萬みの通りやってんだけど。うまくいかねえ。
どうしたらいいんだろ?ってね。
これは伸びるよ。」
私「最後の晩餐は 何がいいですか?」
ご主人「うん。鯛だな。
俺は鯛が好きだ。」
ご主人さんとの会話の最中も キリッと男前のお弟子さんは
テキパキと仕事されて 見ていて気持ちよい。
舌も心も頭も ご馳走になりました。
さて このメニューの中で 私が最もおいしかったもの
何でしょうか? ふふふ むずかしいよぉ。