〖お昼のつぶやき〗力を抜いて~脱力~体幹

2021.2.8

 

院長 みやもとです

 

〖お昼のつぶやき〗

 

「力を抜いて。」 「脱力しましょう。」

と言われても なかなか力が抜けない。

 

様々なスポーツを楽しむ

患者さんから

お伺いすることです。

 

「一生懸命・頑張る・努力

踏ん張る・力むこと」に

なっている方や ある動作をマネる時

動いているところばかり見て

マネようとする方は

「小手先」の「硬い」動きに

なりがちです。

 

「動きの見方」というものは

「動いているところ」を見るのではなく

 

身体全体を見渡して見て

「動いていない・固定しているところ」

を見て

結果「どこが、どう動いているか」

見ていかないと

立ち所に

「小手先」の「硬い」動きに

なりがちです。

 

身体を固定し

バランスをとって

安定しているから

様々に動くことが 出来るのです。

 

このようなことを

いい歳になって

ある鍼灸関係の先生から

教わりましたが

若い頃に

このように指導してくれた先生は

いませんでした。

 

みなさんの周りの

様々な熟練者の方は

滑らかで しなやかで さらっと

動いてらっしゃいませんか?

 

長年の反復練習や 鍛錬により

このようなことが

自然と体得出来るかもしれません。

 

ですが

考え方を整理すると

もっと早く 上手くなれると思います。

 

当院には

様々な分野のプロフェッショナルが

いらっしゃいます。

 

そのような方とお話していて

いろんな勉強をさせていただいてます。

 

そのお話の中から

わたしが サーフィン前に

取り入れている運動について

お話いたします。

 

「スワイショウ」

スワイショウとは 中国に伝わる健康体操で

気功や太極拳の準備運動として行われ

「腕や手をポーンと放り投げる」という

意味があります。

「マエケン体操」

広島東洋カープのエース

「マエケン(まえけん)」の愛称で

親しまれている

前田健太投手が

試合前や試合途中に行う

「マエケン体操」

 

両手をグルグル回す

マエケン体操は

前田健太がPL時代に指導を受けていた

荒木トレーナー(阪堺病院SCA)が

考案した動きだそうで

肩や肩甲骨のあたりの

血流を良くするだけでなく

ピッチャーが球を投げるときに

必要な 腕や肘の動きを

体に覚えこませるという意味が

あるのだとか。

 

1,足を肩幅に開き軽く体を前に曲げる。

このとき背中を丸めないように。

 

2,肘を曲げて手のひらを上に向ける。

 

3,その状態で肘を

後ろから肩の上を通って前に

グルグル回します。

10回~20回程度。

 

4,最後に両肘を左右に開いて

胸筋を開き肩甲骨を

キュッキュッキュッと閉めます。

 

★手を振りおろすときに

指パッチンするイメージでやると

肩が内側に入りほぐれます

 

当院の患者さん

テニスの 梅本純平コーチに

「右利きの方は

左腕を後ろに強く引くという動作でも

右腕でラケットは振れますよね。」

とお話ししたところ

「わたしは 右脚

(右足首を内側に捻って蹴って

身体全体を左に捻じって)で

振ってます。

遠くから力を伝えた方が

いいですね。」

とおっしゃってました。

 

ある患者さんTさんは

テニスを長年楽しまれていますが

彼は 長縄の動きを

イメージしていることが多いそう。

 

大きく使おう というイメージが

大事かな?

 

ここで 以上の動作1つ1つを

マネしていただけませんか?

 

以上のすべて

結果 腕を動かしているが

股関節(下半身)が

必ず動いている。

 

 

あるサーフィンのコーチに

パドリングのコツをお伺いしたところ

「腰フリフリしてるだけでも

腕がクルクル動きません?

その方が疲れませんよ。」

 

ここで 股関節・下半身を意識して

また同じように 動かしてみて下さい。

 

何か違いませんか?

こういうことが 「力が抜ける」 「脱力」

ひいては

「体幹から使えている」

ことかなと 思います。

 

体幹を鍛えても

腹筋に力を込めても

使い方を間違うと

意味がなくなってしまいますね。