妊娠中の初めてのマッサージ・鍼治療

<石渡>

先日、妊娠6カ月(20週目)で腰痛 にて来院された患者さんがいます。
症状としては、 立っていても腰がツライ。
前かがみの姿勢だと楽。
動きとしては後ろに反れない。
この様な訴えで 来院される妊娠中の方は 結構いらっしゃいます。
なので、ここまではいつものこと。
さて、今回いつもと違っていたのは… お医者さんに鍼治療を薦められての ご来院だったこと。
また、妊娠中の友人が 鍼治療を受けてよくなったということ。
で、ご本人は鍼治療を今まで受けた ことがなかった。
ーーー以下別の話ですがーーー
妊娠中に、腰痛で病院に行かれても、 レントゲンはとることができません。
薬も処方出来ません。
待合で自分の診療時間まで 長時間待ったけど、レントゲンなどで 原因を特定できない以上
「診断」することが出来ません。
とのことで痛い思いをして、 出かけて帰って来た。
そんな妊婦さんが 当院にいらしたこともあります。
ーーーーーーーーーーーーーー
うん。
鍼は侵害刺激なのですよ。
結果として細胞を微細に傷つけて 積極的に細胞が回復しようという 力を利用してる訳です。
始めての患者さんの場合 マッサージをまずオススメする訳です。
手で触るという感覚は日常の延長なので 過分に緊張させることも少ない訳です。
鍼が悪い訳ではありませんが、 日常にある感覚ではありませんから
人によってだいぶ緊張したりするし、 鍼の効果は人によって違いが出ますから。
もう患者さんがね。
お医者さんから言われて来てるせいか 「鍼治療で」の一点張り。
結果としてよくなったので いいのですけどね。
お医者さん 鍼打てるんだけどなー。
友人が 受けてよくなった鍼灸院に 何故いかずに、うちだったのだろう。
とか謎は残りますけどね。
<宮本> こちらの方の 予約のお電話を取ったのは わたしです。
「初めてお電話しますが 妊娠中の腰痛で 鍼してください。」
初診の方で このようなケースは初めてだったので
いろいろお伺いしてみると 産婦人科のドクターと 友人から勧められたとのこと。
鍼治療をするかは 直接診させていただいてから こうお話ししましたが 結局石渡は押し切られたようですね。
このドクターからは ①「マッサージはダメ。刺激が強いから。」
②「直接お勧めする鍼灸院は知らない。」
とお話しされたそうです。
①について。
今まで 鍼もマッサージもしたことない方にとって わたしは 鍼治療の方が 緊張度・大の刺激だと思います。
鍼灸師の先生方からは 怒られそうですが。。。
さらに そもそも 当院では 腰痛の患者さんの 「患部」を揉んで 治しません。
治療する場所は 痛みの発生する条件により 違います。
つまり 前屈みで痛い方と 後ろに反って痛い方とでは 治療する場所が違う と言うことです。
腰を揉んで腰を治す。
これは 多くのマッサージ屋さん 接骨院・整骨院 腰を治したことの無い方の理論です。
②について 自分の力量を 理解して 適切な医療機関に ご紹介することは とても大事です。
無理せず その仕事から降りる勇気も必要です。
でもだったら 最後まで キチンと具体的に ご紹介して差し上げたら と思います。
それが ①を証明しうる 最大の理由となるのですから。
なお 鍼灸師免許がなくとも 医師免許で 鍼灸治療は出来ます。
自分が詳しくない お店に行った時 わたしは 「おススメは何ですか?」 と聞きます。
出来たら そこのマスターと スタッフの方両方の意見を 聞いてみたいです。
そうおススメする 理由も聞いてみると面白いものです。
腰痛の妊婦さん & 妊婦さんの 腰痛治療は出来ない 産婦人科ドクター
& マッサージも鍼も初めてなら どちらかと言えば マッサージを おススメする治療家 のお話でした。
おしまい(^O^)/ かまわぬ
2012新作手ぬぐい 20枚入荷いたしました。